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特に印象的だったのは、避難の際の現実的な課題に直面した点です。参加者の一人は「地図やスマホを使えない状況に備える必要がある」と語り、事前に避難経路を頭に入れておく重要性を再認識しました。その他にも、「避難ビルへの入り口を事前に確認しておく必要がある」というコメントも多く、実践を通じた気づきが多く得られたようでした。
イベント後、参加者らは自らの体験を踏まえ、防災に対する意識を高めた様子で、今後もこのような体験型のイベントの必要性を実感していました。また、主催者側からも「114分という限られた時間の中での体感を通じて地域住民の防災意識向上に寄与できた」との手応えがあり、今後もこの取り組みを継続していく意向を示しました。
次に、地図やスマホなしでの避難経路を覚える方法です。今回、参加者は自分たちで相談しながらビルを巡りました。普段から地図に頼らず、目印を覚えておくといった工夫が必要であることを実感する良い機会になったようです。このような経験が、実際の非常時に役に立ちます。
さらに、避難時の進入方法の検討も重要です。津波避難ビルの多くは高層です。どこから建物に入るのが最適なのか、実際にビルを訪れて確認することで、初めて見えてくるものがあります。イベントでは、そんな現場経験を積むことができ、参加者は「どこから建物に入ればいいか知りたくなった」といった声も上がっていました。これらの体験を通じて、単なる知識だけでなく、具体的な行動力も養われました。